悩みましたが私は使います

WordPress5.0から標準となった新エディターを使うかどうか悩みましたがチャレンジすることにしました。

呼称「Gutenberg(グーテンベルク)」と呼ばれるブロックエディタです。

「WIX」もこの手のブロックエディタが使われていることもあり、今後の標準となるのかもしれません。

Macを使っている方であればPagesもこれに近いです。

そうは言ってもあまりにもこれまでと違いすぎるのでずいぶん悩みました。

新エディターを使うかどうかの判断するために調べた内容

今回は、私が新エディターを使うかどうかの判断するために調べた内容をご紹介します。

まず、新エディターになったことで「できなくなったこと」があります。

・文中で部分的に文字を装飾できない

新エディタではすべての要素をブロックとして扱います。

段落(pタグ)もブロック化されますが、ブロック全体の装飾はほぼ何でもできますが、ブロック内の文字の部分的な装飾に制限があります。

たとえば、ある単語だけを色を変えたり、背景色を変えたり、あるいは文字サイズを変更することができなくなりました。

ただ、”太字、イタリック、取り消し線”についてはメニューがあって部分的な装飾が可能です。

・見出しがH4までしか使えない

ブロックごとに見出しとして設定できるのですが、その際の選択肢がH2からH4までしかありません。

ただ、HTMLとして編集というメニューを使えばH5、H6にすることができます。(操作が面倒です。)

次に、「操作しづらい点」がいくつかあります。

・既存コンテンツの編集がしにくい

既存の投稿や固定ページのコンテンツは、ブロック化されていないため新エディタで読み込んでの編集がやりにくくなります。

一気にブロック化する方法もあるのですが、そうするとレイアウトが崩れる可能性があるためしっかり確認する必要があり面倒です。

・文章入力中にツールバーが表示される

段落ブロックに文章を入力している間、ブロックの上部に常にツールバーが表示されます。

それが一つ上のブロックに被っているため、編集中に1つ上の文章の内容が読めなくなります。

文章を打っているときに、上の段落の文字が見えないのは非常にストレスです。

・段落ごとに新しいブロックが作られる

段落ごとに新しいブロックが作られるので、1行を短くして細かく行を分けている場合は面倒に感じます。

見出しごとの段落がまとまっているといいのですがそのようなことはできません。

・使用中のテーマファイルやプラグインとの相性が悪い可能性がある

検証してみないとわかりませんが、使用中のテーマファイルやプラグインとの相性が悪い可能性があることは大きな問題です。

ただ、まだネット上の情報も不足していてそのテーマやプラグインと相性が悪いか明確になっていません。

ただ、WordPressの特徴であるテーマファイルとプラグインに悪影響があるというのは大問題です。

大げさに言えばWordPressを使っている目的が崩れる可能性もあるからです。

以上が、現状でわかっているできなくなったことや操作しづらい点です。

WordPress5.0にしても従来のエディターは使える

ちなみに、WordPress5.0にしても従来のエディタ(クラシックエディタと呼ばれています。)も使い続けることが可能です。

アップデート直後のタイミングで、ダッシュボードに表示されるメッセージ

 ”旧エディタを使い続ける方法はこちら”

をクリックしてクラシックエディタをインストールすればOKです。

このタイミングでインストールしないと新エディターを使うことになりますが、プラグインの追加で「Classic Editor」をインストールすればクラシックエディタに戻せます。

このクラシックエディタのサポートは、2021年の末まで続けられるそうです。

あと丸3年もあるわけですからかなり余裕があります。

ドッグイヤーと言われるITの世界ですから、その間にホームページ制作のトレンドがどうなっているかなど予想できません。

劇的な変化が起こってWordPressがもう過去のものになっている可能性だって否定できません。

そのように考えると、あえてこのタイミングで新エディターを使う必要はないと思います。

新しい操作を覚えたり、過去のコンテンツの編集に苦労するのは大きなビジネス上のコストと言えるからです。

これから新しいサイトを作る人でも使う必要はない理由

また、これから新しいサイトを作る人に関しても必ずしも新エディターを使う必要はないかもしれません。

当初の私は、”新しいサイトを作る際は新エディターを使うべき”という考えだったのですがその考えも改めました。

理由は、まだ新エディターの完成度が高いとは言えないこと、そして、既存のテーマファイルとプラグインとの相性も保証されていないからです。

さらに、ネット上に新エディターの情報が少ないため、問題が起きたときの解決に苦労する可能性があります。

これらの理由から、私の運営する『えびマケオンライン講座』でも新エディターは使わないことにしました。

当分、クラシックエディターを使った方法で操作説明をすることにしています。

私が新エディターを使う理由

それでも個人的には自分のサイトを試験台として新エディターを使うことにしました。

まず、上述した「できなくなったこと」や「操作しづらい点」についてよく考えてみました。

その結論として、そのほとんどが”大した問題ではない”という判断に至りました。

もちろん、やってみないと結果はわかりませんが、根っからのチャレンジャーなのでやってみます。

すでに新エディターに魅力を感じている点がいくつかあります。

1つの特徴として、”レイアウト要素”というブロックが秀逸です。

特に、レスポンシブWebデザインに必須となる”カラム”の設定などは秀逸です。

これまでは、レイアウトのためにカラムを使おうすると、プラグインのショートコードを駆使して苦労をしていました。

その操作が、とても簡単にできるようになっています。

また、ブロックを「再利用ブロック」として登録できる点も魅力的です。

例えば、ブログの末尾に常に表示させたいオファーなどを「再利用ブロック」として登録する方法があります。

これまでは、こういったことはHTMLコードをショートコードで挿入できるようにして対応していました。

ただ、この方法は万人向けでなく難解で少々高度です。

ところが、再利用ブロックを使えば、誰にでも気軽にできるようになります。

使い込んでいけば、これら以外にもいくつも秀逸な点が見つかると思います。