吉野家の赤字の主因は人件費の高騰

吉野家が中間決算で8.5億円もの赤字になったそうです。

この金額の大きさは、前年同期が13億円程度の黒字だったことからも衝撃的と言われています。

原因は、原材料である牛肉の価格高騰もあるようですが、主な原因は人件費の高騰のようです。

カフェスタイルで人件費は削減できるか?

ところで、お洒落な街である恵比寿にも吉野屋があります。

恵比寿の吉野家は、しばらく前に大幅店舗リニューアルをして、従来のカウンター形式ではなくカフェみたいな形態に変わりました。

そのように表現するとお洒落なったと感じますが、実のところは半分セルフ形式になったのです。

スタバのようなカフェスタイルでレジで注文して、隣のカウンターで商品を受け取るという感じです。

この形態にすると、従業員の数が何割か減らせるそうなのです。

ただ、こんなことをやっていても人件費の高騰のスピードにはついて行けない気がします。

働き手がどんどん減っているのだから、今後も人件費がどんどん上がるのは当たり前です。

ただ、そうなると安い労働力を使うことを前提としている外食産業は経営が立ちゆかなくなります。

間違いなく今まで安い料金で食事を提供してくれていた外食産業は消えていくことになります。

外食だけでなく中食産業も人件費の高騰にはついて行けない

私はもともと外食、特に安いファストフードなどはほとんど食べてこなかったし、今後も食べる機会が増えることもないと思っています。

なので、外食産業が消えてなくなっても何の未練もありません。

敢えて言えば、吉野家は味も好きだし1年に1回ぐらいなら食べたいので料金が倍になってもいいので残っていてほしいです(笑)

ところで、外食産業が減っていくと、中食産業であるコンビニや弁当屋などが残って一人勝ちするのか?という話になります。

もちろんそんなことはなくて、中食産業も人件費が安いことが前提で回っているビジネスなので今のままでは継続は無理です。

要するに、今後はいずれにおいても、いかに人を使わないでサービスを提供できるかが鍵になります。

産業として生き残るには機械化しかない

そして、ようやく大型の自動販売機の改良型みたいなのが出てくる可能性があります。

ようやくと表現したのは、既にこのレベルの機械を作るのは技術的には楽勝で可能だったからです。

例えば、牛丼屋に入ってテーブルに着く、用意してある丼と味噌汁茶碗を指定の指定の場所に置いてお金を入れると、上からご飯と牛丼がどかっと落ちてくる、味噌汁が注がれる、みたいな機械です。

ただ、今までは、このような機械の導入費やメンテナンスをするよりもアルバイトを使った方が安かったのです。

近い将来このコストが逆転しますから、いよいよ機械が登場して外食産業を支える可能性があります。

ただし、前提としてこの機械を入れた上での料金設定をお客さんが受け入れればというのがあります。

もし、料金的に受け入れられなければ、外食産業自体が衰退することになると思います。

そもそも、人件費よりも機械での運用の方がコストが低いのであれば、機械の導入に躊躇をする理由はなくなります。

機械を入れて料金を上げるか、あるいはビジネスをやめるかのどちらかになります。

使えない人は買えない時代になる

コンビニであれば機械化はセルフレジを代表とするものが登場してくれればいいわけです。

よく使い方が分からない中高年はどうするんだという話になります。

ただ、そういう仕組みでしか運用できない時代になれば覚えてもらうしかありません。

今までは「使えない」といった好きなことをお客さんがが言える環境にあっただけです。

今後は、否応なくそのようなことができなくなるのですから使えなければ買えなくなるだけです。

危険だろうが問題があろうが配送にはドローンが使われる

スーパーも数が激減するかもしれませんが、遠方からでもドローンを使って宅配をしてもらえば済むだけです。

ドローンは安全性に問題があるとか、誤配達がどうだとか言っていますが、これも今はそんな理想を語る余裕があるだけの話です。

物理的にスーパーがなくなって、遠方に買いに行くこともできなくて、もちろん宅配ドライバーなんていない時代になれば自然とドローンを少々危険だろうが信頼性が低かろうが使わざる時代になるのです。

自炊も機械化する時代になる

ところで、機械のコストが高すぎて、外食やコンビニ、中食が減ってしまう、あるいは無くなったらどうすればいいのでしょうか?

その答えは、高性能な調理器具による自炊です(笑)

私もまだ使ったことがないのですが、適当に料理を放り込んでスイッチを入れれば美味しい料理を作ってくれる家電が”既に”あります。

料理の腕は全く必要なく、敢えて言えば塩分調整ぐらいがポイントになります。

ドローンで食材を運んでもらって、適当に切って高性能な調理器具に勝手に調理してもらう時代の方がみんな健康でハッピーになるような気がします。

でも、間違いなくそんな時代が近づいていると私は確信しています。

※最後の高性能調理器具の話については、勝間和代さんの「勝間式食事ハック」を読んでください。