人間の性は変えられない

時代遅れと言われようとも効果を発揮してしまうのが恐怖をあおる広告です。

これは、人間の性が変えられないからです。

人が恐怖に弱い理由は、「ネガティビティー・バイアス」という性質を持っているからです。

これは、人がネガティブな情報の方に注意を向けやすく、そして事実そのことの方が記憶にも残りやすいという性質です。

Amazonのレビューで低評価が目立つ理由

分かりやすい例は、Amazonのレビューです。

あなたも、Amazonで商品を選ぶ際に、低い評価の方を重視してしまいませんか?

ただ、Amazonはもちろんですが、ネットショップのクチコミはネガティブな評価の方が、実際のポジティブ・ネガティブ割合よりも数として多く出ます。

これは、ネガティブなエネルギーの方が強く、クチコミを投稿させるモチベーションが高いためです。

平たく言うと”怒り”をどこかにぶつけたいわけです。

対して、その商品・サービスに満足したユーザーは、満足してしまっているのでクチコミをするモチベーションは高まりません。

これが、圧倒的な少数派のネガティブな評価が目立ってしまう結果になっているのです。

買う側としての注意は、必要以上にネガティブ評価に引っ張られないことです。

ただ、売り手としては非常にやっかいなシステムであることは間違いありません。

NHKニュースもひどすぎる

ところで、これに関連して、最近の私はニュースすら見るのを完全にやめようかと思っています。

あまりテレビはみないのですが、唯一観ているNHKのニュースもその内容がひどすぎるからです。

ニュースは視聴率を上げるために、悪いニュースを圧倒的に多く流しています。

スポンサーのいないNHKですらこのような愚行を平気で行っているわけです。

勝間和代さんもYouTubeで「ニュースは観ない方がいい」といった趣旨の話をされていました。

その動画を見る何年も前から、私もテレビのニュースの内容については、相当違和感を感じていました。

食事の際に観る数少ないテレビ番組がNHKのニュースだったのですがそろそろ限界です。

そこで、最近ではもっぱら料理番組を録画しておいてそれを観るようにしています。

今後は、こういった時間は自分の好きなものが観られるYouTubeやNetflixが埋めることになるのでしょうね。

本当に、今はテレビの終わりの始まりだと思います。

恐怖をあおる広告を使った手順

さて、話がそうとう脱線しましたが、メインの話です。

恐怖をあおる広告です。

なんとも聞こえが悪い呼び名なのですが、広告を使う場合はこの手を使わざるをえません。

広告は、お金を使ってリアルにキャッシュが減っていくので短期的に結果を求める必要があるからです。

極論してしまえば、この古典的な恐怖をあおる広告以外では結果を出す方法がないのです。

逆に言えば、この手を使いたくなければ早急にクチコミで集客できる仕組みを作るしかないということです。

クチコミは、コントロールが効きませんし、何よりも時間がかかります。

ビジネスをするなら広告を使わざるをえない状況の方が多いはずです。

では、恐怖をあおる広告を使った手順をご紹介します。

  1. 「恐怖」を与える
  2. 解決する「対策」を伝える
  3. 自社の製品・サービスがその恐怖を解決する「信頼」があることを訴求 
  4. 「簡単」にその解決策が実行できることを訴求

「恐怖⇒対策⇒信頼⇒簡単」というキーワードがポイントとなります。

広告を使う方は参考にしてください。

悪用禁止です。

事実のみを伝えて、主導権をユーザーに与えるという倫理観を持つのが今の時代の最低条件と言えます。

”あおり”を抑えると効果が出ませんが、”あおり”過ぎると後でしっぺ返しを食らいます。

決して調子に乗らないことです。