ゲーミフィケーション

少し前から「ゲームの心理的要素」について研究しています。

どうすれば、仕事に活かせるか自分で実験しているのです。

このようなゲームの心理的要素をエンタメ以外の実利的分野に応用するのをゲーミフィケーションといいます。

この成功例を増やして、多くの人に活用してもらえないかと地道にやっています。

ゲームの心理的要素

実は、私自身はエンタメのゲームは全くやりません。

ゲームに必要な運動神経とかセンスがないのが好きにならなかった理由だと思います。

こういった能力が要らないRPGゲームもあるそうですが、こちらも多少かじりましたがハマるには至りませんでした。

ただ、そんな私でも「ゲームの心理的要素」を使うと、実生活でも作業効率を上げられることを実感しています。

例えば、継続したりコンプリートする必要がある作業について、項目ごとに表を作ります。

そして、その達成ごとに表の項目欄にシールを貼っていくのです。

これだけでも、十分に楽しいです。

やっていることはまるで子供ですが、十分に作業継続のモチベーションアップになるからすごいです。

コンプガチャの怖さ

ただ、一方で、行きすぎたゲームの効果も問題になっています。

”コンプガチャ”というのは、消費者庁により景品表示法に基づく規制の対象とされています。

課金型ゲーム中のコンプガチャにのめり込んで、高額な課金をされた人が続出したのがきっかけです。

つまり、ゲームは、これほど人に対して悪影響を与えるパワーを秘めているわけです。

コンプガチャとは、「ガチャ」の仕組みで入手できる特定の数種類のアイテム等をすべて揃える(コンプリートする)と、オンラインゲーム上で使用できる希少な別のアイテム等(レアアイテム)を新たに入手できる仕組みが、「コンプリートガチャ」または「コンプガチャ」と言われるものです。
引用:https://www.kottolaw.com/column/000425.html

ただ、全うな使い方をすれば人の生活を向上させることができるはずです。

より本格的に「ゲームの心理的要素」を取り入れて、実行モチベーションを上げるわけです。

そこで今回は、「ゲームの心理的要素」を理解するために、ソーシャルゲームにハマる理由を解説してみます。

これらの要素をより実利のある活動に活用すればいいわけです。

ソーシャルゲームにハマる理由(その1)

まず、ソーシャルゲームでは、進行を有利に進めるためにアイテム(道具、カード、キャラクター)を揃える(コンプリート)する必要があります。

アイテムはゲーム中にランダムに出現するためガチャ(ガチャポン)と呼ばれます。

その中にあるパワフルなガチャはたいてい”有料”です。

そして、このアイテム目当てに何度もくじを引くと高額な課金が発生する問題が起こります。

コンプガチャは、この究極で、何度もくじを引くモチベーションを止められないレベルまで引き上げる訳です。

ゲームにハマる人はここで止められません。

ここで、ゲームをやめれば、この先のお金、時間、労力をより有益に使える事がわかっているのにやめられないのです。

ここには、「サンクスコスト効果」という、これまでアイテムのコンプリートのために使った投資が無駄になるという感覚が働いてしまっているのです。

思い切った損切りができないため、ゲームを継続してしまうのです。

これが1つ目のハマる要素です。

ソーシャルゲームにハマる理由(その2)

次に、ゲームにはキャラクターをアイテムなどでカスタマイズする機能があります。

カスタマイズすると自分独自のキャラになるため「保有効果」以上の愛着を感じてしまいます。

これを「イケア効果」と呼びます。

スウェーデンの家具メーカーのIKEAのイケアの意味も同じです。

手間をかけて、自分で手を加えたりすることで、本来それが持つ価値以上に、愛着を感じてしまう心理効果です。

「イケア効果」が発生すると、さらに手放せなくなり、ますますゲームがやめられなくなる訳です。

ソーシャルゲームにハマる理由(その3)

もう一つ、ソーシャルゲームは、かつてのゲームよりも遙かにソーシャル性能が高いのが特徴です。

そもそもゲームプレイヤーには、自分のキャラクターを自慢したい、褒めてもらいたいという想いがあります。

そして、ソーシャルゲームには、他のプレイヤーとコミュニケーションしたり、共有したり、競ったりする機能があります。

ゲーム内で容易にコミュニケーションが取れることで、より強い”同調効果”が生み出され、さらにゲームにハマっていきます。

ダマされたと思ってやって欲しいシール作戦

以上、ソーシャルゲームにハマる理由を解説してみました。

ゲームにハマりやすい方は、こういったパターンにハマりやすいわけですから、逆に利用すればいいのです。

私の様に全くゲームをやらない人にも、ゲームの心理効果は高い効果を発揮します。

ゲームが好きな人ならより強い効果を実利のある分野に利用することができるはずです。

もちろん、今やっている仕事や作業に、すぐにどういった要素を加えればいいのかを思いつかないかもしれません。

それでも、1つでも2つでもゲームの要素を仕事や目標達成に入れることで、作業継続のモチベーション、達成率の向上に役立つはずです。

どうしても思いつかなければ、私がやっているシール作戦をやってみてください。

幼稚ですが、簡単ですしコストもかかりませんし損もしません。

用意するのは、マス目を印刷した紙とシールだけです。

マス目に作業項目を書き込んで、デスクの前辺りに目に入るように貼っておきます。

そして、作業が終わる度にシールを貼るだけです。

きっと、その効果を感じて驚かれると思います。