楽天市場による3980円以上は送料無料化の問題の本質は、共有プラットフォームに依存しているショップ側の依存体質です。お上の方針に従うのが嫌なら、モールに留まらずに抜け出せばいいだけです。しかも、自前のECサイトを作るための環境は十分に整っています。共有プラットフォームに居続ければ将来も同じ問題が起こります。

一律3980円以上は送料無料化

楽天市場が、”一律3980円以上は送料無料化”する方針で騒ぎになっています。

問題の中身は、その負担分が全てショップに押しつけられるという点です。

そして、公正取引委員会が立ち入り検査をするぐらいなので、パワハラの可能性があるということです。

ただ、無責任に言ってしまえば、不満を持つショップは楽天市場から出て行けばいいだけの話です。

もちろん、ショップ個々では、話はそれほど単純ではないのでしょう。

それでも、これまでの楽天という会社の姿勢をみていれば、こういうことが起こることは十分に予想できたはずです。

ポジティブに考えて、多少大変でも、このタイミングで他者の傘から抜け出て自分の城を持つべきではないでしょうか?

共有プラットフォームに留まる利点

楽天市場のようなサービスのことをECモールの共有プラットフォームといいます。

このプラットフォームでは、ECサイトを手軽に作れて、モールの集客力でアクセスも期待できるのが売りです。

ただ、正確には、”売りでした”が正解でしょう。

技術面、マーケティング面の両面を考えても、もはや、共有プラットフォームに留まる利点はほとんどありません。

今は、独自プラットフォームと呼ばれる、自分の城を作れるサービスがあるからです。

自ら行う集客の広告費に転用すればどうなるか考えてみるべき

自分の城でビジネスする場合に、問題となるのは、自ら集客をする必要があることです。

逆に言えば、自ら集客をする自信がないから楽天市場から抜けられないショップが多いのかもしれません。

ただ、現在の楽天市場でショップを出されている方々の集客状況がいいとは到底思えません。

それでも、そこそこ集客できているので、現状維持バイアスによって抜けられないのだと思います。

冷静に今の状況、特に支出の状況を分析すれば行動に移せるはずです。

楽天に出店している場合、利用料に加えて、そこそこのアクセスを集めようと思えば楽天市場内での広告も使っているはずです。

これらの利用料と広告費の全てを、自ら行う集客の広告費に転用すればどうなるか考えてみるべきです。

ネット広告に詳しい知人や専門化に相談してみてください。

恐らく、ほとんどのケースでお釣りがくるはずです。

抜け出してチャレンジするか

要するに、縛られ続けるか、抜け出してチャレンジするかのどちらかです。

賭けでも、冒険でも、無謀でもなく、私に言わせれば後者のチャレンジをオススメします。

恐らく、ほとんどの方々に当てはまるはずですが、自分の城を持って集客するのに躊躇している理由はただの知識不足です。

つまり、少し勉強してもらえば大丈夫なのです。

そして、実際には、思っている以上に難しくなく、少々無責任に言えば、なんとかなります。

もちろん、最初は苦労が多いと思います。

ただ、通らなければならない道と考えて楽しんでやるのはどうでしょうか?

依存させると儲かる

ところで、クライアントを依存させるビジネスはすごく儲かります。

言い換えれば、アコギなビジネスをやりたければ、お客が依存するように仕組みを作ればいいのです。

もちろん、やらないでください。

これは、サービス提供側も疲れるビジネスモデルです。

自分がサービス提供者に依存していると感じたら、相当搾取されていると考えて間違いありません。

楽天市場というモールに依存してショップ経営をしていると感じたら搾取されている可能性が大です。

今後も繰り返される問題

楽天の様なECプラットフォームに限らず、全ての共有プラットフォームを利用していると同じ問題が起こりえます。

他者のプラットフォームを利用し続けている限りは、多かれ少なかれ”お上”の方針に従わざるをえないのです。

お上に従い続けるのが嫌ならやはり抜け出しましょう。

そして、今が楽天市場の出店者の方々にとってはちょうどいいタイミングです。

WordPressとアメブロ

私が、ブログであってもアメブロではなくWordPressを使うことをオススメする理由も同じです。

アメブロは、共有プラットフォームなのです。

サイバーエージェントさんの意向で、アメブロでブログを運営している方達の運命が左右されます。

WordPressで作ったブログは自分の城です。