オンラインメディアで情報を発信する際に相手に信用されていると伝わりやすくなります。相手に信用してもらうためのステップとして、シュムージング、ストレングス、類似と共通点の強調、というのがDaigoさんの本で紹介されていましたのでご紹介します。

情報を発信する場合は相手から信用されていた方が伝わりやすいわけです。

人は、同じ内容であっても信用した相手の話に耳を傾けるからです。

ただ、相手からの信用を得ることは、リアルでも難しいのにオンラインメディアでは更にハードルが上がりそうです。

オンラインメディアとは、ブログ、SNS投稿、メルマガ、動画などです。

ところで、私は、クーラーつけたまま寝るのが嫌なので、必ず朝方に暑くて目が覚めて夏場は常に寝不足気味で疲れてます。あなたはよく眠れてますか?

 

今回は、メンタリストDaigoさんの本を参考に、オンラインメディアで相手の信用を得るための手順をまとめてみました。

参考にさせてもらったメンタリストDaigoさんの本はこちらです。

『超影響力』
https://amzn.to/3le8ogP

信用を得るための3つのステップが紹介されていました。

①シュムージングで打ち解け
②ストレングスで相手に自信を持たせ
③類似と共通点で仲間意識を深める

カタカナで何を言っているのかよくわからないと思いますので具体的にご紹介していきます。

シュムージング

これは、本題を切り出す前に自分のことをネタにした雑談を挟むことで、相手との距離を縮めることを目的にしています。

ちなみに、シュムージングの意味ですが、”schmooze”が、”おしゃべり、ばか話”という意味のようです。

やることは、自分のことを伝える、つまり自己開示をするのですが、それに適したテーマとして本の中では5つの話題が取り上げられていました。

伝える際のポイントは、相手に「プライベートな話を打ち明けられた」と思ってもらうことです。

そうすると返報性の原理が働いて、自分も打ち明け話をしたい感覚になり、それが相手への親しみに変わるということです。

それでは、5つの話題をご紹介します。

それぞれで、私自身のメッセージを作ってみましたので、それも合わせてご紹介します。

①お金や健康に関する心配事

「クーラーつけたまま寝るのが嫌なので、必ず朝方に暑くて目が覚めて夏場は常に寝不足気味で疲れてます。あなたはよく眠れてますか?」

※このメッセージは、今回冒頭に入れてみました。気付かれてましたでしょうか?

「毎月の定額出費って家計にボディーブローのように効いてくるのでなるべく減らしたいですよね、定額出費で負担になるのは保険ですが、私は都道府県民共済に月2千円払っているだけなんですけどそれすらやめたい気分です。これまで、これが一番安い保険だと思っていたのですが、もっと安い保険ないかと探してます」

②人生で幸福を感じること、自分の楽しいこと

笑顔と共に語られるエピソードは聞き手も楽しくなり、自分の幸せについても語りたくなるそうです。

「料理が好きなのか、料理本が好きなのか、ついつい料理本を買ってしまうので困っていたのですが、最近Kindleブック読み放題サービスのAmazonアンリミテッドで読める料理本が結構あることに気付いて、今は新しい本を買わずに読み放題の料理本を使うようにしています」

「私は本を読む方ですが、いつもビジネス本なのですが、2021年の本屋大賞が発表されたので早速買って読んでみました。ちなみに私はいつもなぜか2位の本から読み始めます。毎年本屋大賞の上位の本はおもしろいですが、今年も2位も、1位も面白かったです。毎年、本屋大賞の本は楽しみにしています。」

③自分の弱点やマイナス面

悩みや弱さを打ち明けられると、聞いた相手からは「客観的に自分のことを把握できている」と好意的に受け止められるそうです。

話題としては、長年悩んでいること、改善したいと思っていること、苦手だから助けてほしいこと、などがいいそうです。

「個人事業主なので自分で確定申告しないといけないので嫌々ながらやってますが、私はお金の計算とか管理とかが本当に苦手で嫌いです。最近はクラウドサービスでマネーフォワードとかフリーとか便利なサービスがあるので、もっとちゃんとお金の管理したい気持ちもあるのですが、根が好きでないので腰が重くて困ってます。」

「昔から整理整頓が苦手で常に散らかった部屋、デスクの中で過ごしてます。片付けのプロのコンマリさんの本2冊も読んでオーディオブックまで聴きましたが、まったく効果がなくて未だに整理整頓が始められません。」

④自分の趣味や興味

長く続けている趣味、これから興味を持って取り組んでいきたいと思っていることを伝えます。

そして、興味を持ったきっかけや趣味を通して学んだことなどあなたのエピソードを交えると効果が高まります。

「料理は学生時代の1人暮らしをきかっけに始めたのですが、アルバイトで調理場に入っていろいろ作業をするうちに料理に興味をもって面白くなったのが趣味になったきっかけです。」

「料理が趣味で健康オタクなので、基本的に自炊するのが当たり前の生活を続けています。そこで身をもって認識できているのは、料理にはすごく時間がかかるということです。この時間は今の時代はその気になればお金で買えるし、買えるとしても本当に買ってもいいのか、などということをたまに考えたりします。」

⑤恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験

失敗から学んだことを合わせて語ることで人の痛みが分かる人間だという印象を抱かせことができる

「私は、パソコンにも詳しいと人思われているのですが、実は今使っているMacBook Pro (13-inch, 2019)は失敗した買い物だと思っています。というのは、キーボードの打感が悪いのです。当時は、Macというだけで無条件で最新機種を買うという素人みたいな失態をやらかしましたが、やっぱりPCは実物を触ってから決めるべきだったと後悔しています。」

ストレングス

英単語の”strength”は、主に”強さ”と訳されるのですが、ここでは、

 相手に自信を持たせる、行動を起こしやすくさせる

であって、信用を得るために相手にこういったことをするという意味になります。

人を動かす秘訣は、自ら行動したくなる気持ちを起こさせることです。

具体的には、相手に「自分には力がありふれている、行動力がある、能力がある、チャンスがある」といった感覚を持たせて、行動を後押しするようにします。

また、同じメッセージを繰り返し発信すると、相手の中で自信が定着していきますので、オンラインメディアでは繰り返して発信するようにします。

そして、オンラインメディアとしては、「ここを見れば何か対応策が得られる」、「このメディアに接するだけで力が沸いてくる」と思ってもらえるような存在を目指すということです。

そうなれば、その情報を発信している人を、自分の行動を後押ししてくれる人として信用するようになっていくわけです。

では、例をご紹介します。

私はこういったメッセージでストレングスしたいと思います。

「私の話を聞いて、容易に理解できる 何回か聞いたことがある知識と思ったあなたは、実はもう勉強はいったんやめて、実践の方に時間や労力を使うべきです。あなたには、もうやる準備ができているということです。ですから、インプットよりもアウトプット、つまり実践して結果を出す時期なのです。」

「人の役に立ちたい、人のために何かをしたいという考えがベースにある人は、それだけでビジネスで成功できる大きな要素を持っています。それは、自分の収入を得ることが目的の人とは、仕事に対するエネルギーの質が違うからです。」

「勘違いしている人が多いですが、チャンスというのはたまたまは舞い込んでくるものではありません。チャンスというのは気付くものです。チャンスは常にあなたの周りに転がっていて、それに気付いてチャンスとして受け取って行動した人がチャンスを掴んだ人と呼ばれます。今、何かピンと来たことがあるなら、それは間違いなくあなたにとってのチャンスです。逃さずに掴んで下さい。」

次に、自信を失っている人をストレングスする場合です。

やるべきことは、相手の自己重要感を満たしてあげることです。

具体的には、自ら自分の過去と現在を比較してもらって、”自分には価値”があることを気付かせてあげることです。

よくやる間違った方法は、「がんばれ」と励ますことです。

そうではなくて、自信を失っている人には「過去の自分」と「今の自分」を比較するきっかけを与えるようにするということです。

自信を取り戻した人は、ストレングスしてくれた人に好意を抱くため、それが信頼関係の土台となります。

また、昨今はSNSでの他人の投稿をみて、自分を他人と比較して自信を失うきっかけになっていることが多いように感じます。

そういった意味も含めて私ならこういったメッセージでストレングスしたいと思います。

「日々努力をしている人で成長していない人なんていません。自分の成長に疑問を感じたら、3ヶ月前、半年前の自分と比べてみてください。比べるのはSNS上の人たちではなく、過去のあなたです。」

「SNSの他人と自分を比べて自信を失ったり落ち込むぐらい不毛なことはありません。慰めやキレイごとでなく、あなたにはあなたの絶対的な価値があります。まずは、半年前の自分と比べてみて確実に自分が成長していることを実感して欲しいです。」

類似と共通点の強調

最後の3つ目は、類似と共通点を強調するですが、これは昔からある、いうならばベタなマーケティングの手法でもあります。

ただ、侮ることなかれで、類似性によって生まれる好意は私たちが思っている以上に大きくて、しかも些細な共通点で十分意味があります。

例えば、出身地が同じ、誕生日が近い、血液型が同じ、名前の一部が一緒、出身地が同じ、などです。

オンラインメディアでは、シュムージングやストレングスのメッセージを伝える際に一緒にこのような情報を発信するといいと思います。

もちろん、プロフィールなどには漏れなく記入しておくべきです。

例えば、私はプロ野球のファンですが、相手と自分がひいきにしているチームが一緒だとそれだけで一気に距離が縮まる気がします。

本当に些細なことですが、これが人の感情だといつも感じています。

ところで、リアルの場合は、類似点や共通点を伝えるタイミングが重要です。

「シュムージング」で距離を縮め、「ストレングス」で相手のよいところを指摘したら、その過程で感じ取った自分との類似点や共通点をその場で伝えるようにします。