第9世代の無印iPadは、第8世代の弱点だったストレージが解消されてコスパ最強のタブレットになりました。デジタルノートにするためだけに、このiPadにGoodNotes5というアプリを組み合わせて使うのもアリです。デジタルノートに否定的な人はかつてのデメリットがほぼ解消されていることをご存じないだけかもしれません。また、PDF資料をよく使う方には多くのメリットがあります。

デジタルノートの欠点

最新のいわゆる無印iPad(第9世代)は、デジタルノートとして使うタブレットとして相当オススメです。

世代にあまり関係なく、そこそこデジタル機器を扱える方でも、打ち合わせのメモ、アイデア出しなど考えをまとめるといった作業の際には手書きノートを使う方は多いです。

今回は、そんな”メモは紙のノート”とアナログ派という方にお伝えしたい内容です。

「デジタルノートなんて自分には向かない」と思っている人の考えが変わるかもしれません。

今回の内容は、iPadで「GoodNotes5」というアプリを使っていただくことを前提にお伝えして行きます。

アプリについては後でご紹介します。

これまでデジタルノートが流行らない理由として、デジタルノートの欠点と思われていることがいくつかあると思います。

  • iPadを起動するのが面倒臭い
  • 操作が難しそう
  • iPadが重い

まず、「iPadを起動するのが面倒臭い」 ですが、これは誤解です。

実際は、紙のメモを取るのと大差ありません。

カバーを開いて、ペンを取り出し、指紋認証で画面を開き、ノートアプリのアイコンをタップする、以上です。

次に「操作が難しそう」ですが、これも今となっては誤解です。

アプリの操作性が向上しているので、ほぼ直感的に使えます。

あるいは、利用者の考え方の問題として全ての機能を使いこなそうとしているのかもしれません。

今の時代のアプリは、機能が多すぎるんので全部使おうなどという考えはナンセンスです。

必要な機能だけ使って、自らの目的を達成するために、必要な機能だけを使えればいいのです。

次に「iPadが重い」ですが、これは今回オススメしている無印iPadについては事実です。

確かに、紙のノートと比べれば重いです。

ただ、同じ時期に発売された最新の「iPad mini」などは、小さくて軽いので、紙のノートと同じとまでは言いませんがさほど重さは感じないと思います。

また、「iPad Air」も比較的軽く、さほど気にならないと思います。何と言っても名前が「Air」って言うぐらいですから。

知ってもらいたい6機能+1

それでは、デジタルノートを使うきっかけとなるかもしれないデジタルならではの機能をご紹介します。

iPadでメモアプリ「GoodNotes5」を使う場合に可能な機能です。

このメモアプリには、数え切れないぐらいにすばらしい機能がありますが、その中から6つご紹介します。

①「まっすぐな線が引ける」

手書きで線を引いてしばらく待っていると、正確な直線になります。

直線以外にも、円や四角などいろいろな図形を正確に手書きで描画することが可能です。

②「ハイライトが文字の裏側に移動する」

蛍光ペンというマーカーを使って文章にアンダーライン引けます。

その際に、ハイライトが文字の背面に移動して文字表示の邪魔をしません。

③「消しゴム機能が便利」

当たり前ですが、書いた文字や図形の消しやすさは、紙とは段違いに使いやすいです。

紙のノートでも消せるボールペンなるものがありますが、ただ基本的に紙の場合は鉛筆書きしか消せないのに対して、デジタルの場合は何でも消せます。

消す際は、ストロークごと消すこともできますし、触れた部分だけを消すこともできます。

また、蛍光ペンのみを消すこともできます。

④「書いた文字や図形が移動ができる」

指定した範囲内の文字や図形を移動できます。

そのため、メモ全体の配置を整理することができます。

また、もう少し書き加えたいけど余白が足りないと言ったことが紙ではありますが、そういった余白を移動機能を釣って簡単に開けることができます。

⑤「書き直しが自在」

紙のノートでは、書き直ししたい箇所があってもあまり融通が利きません。

デジタルは、消しゴムが使いやすいのに加えて、既に書いた文字の書き直しが自在に可能です。

例えば、急いでメモした読みにくい文字を書き直したい場合は、紙のメモだと難儀しますが、デジタルだと別の場所に書きなおして移動して入れ替えることができます。

⑥「手書き検索マーク」

アプリに検索機能があるのですが、なんと手書きの文字を検索できるのでビビります。

しかも、画数の少ない感じなら日本語まで検索してくれて結構正確に検索できます。

以上、6つご紹介しましたが、この時点でデジタルノートのすごさにピンと来た方も多いと思います。

もちろん、ご紹介した機能なんて本当の序の口です。

使い方の詳しい説明は、動画も含めてネット上にいっぱい情報があります。

自分がやりたいことがあれば、その都度ググって調べれば答えが見つかります。

また、最初に、YouTubeで「Goodnotes5」で検索して動画を10本ぐらい見るだけでも、GoodNotes5でざっと何ができるか分かります。

速習にはオススメの方法です。

そして、プラス1ですが、これはPDFの利用についてです。

もしかすると、手書きのメモではなくて、このPDFの活用の方でピンと来る方もいらっしゃると思います。

今までPDFで資料をもらっても、結局印刷してペンで手書きメモしていた人が多いのではないでしょうか?

ペーパーレス化を目指す必要はないですが、ペーパーレス化を目指すならこの行動は意味がありません。

そこで、PDFファイルをAdobeリーダーで開けば、アンダーラインを入れたり、コメントを入れたりして、ある程度メモ機能が使えてペーパーレス化が可能です。

ただ、このAdobeリーダーを使ったメモは、恐らく紙のノート派の期待に応得られません。

これまで紙の資料に手書きで入れてきたメモとは別ものなのでしっくりこないはずです。

ところが、GoodNotes5を使うと、印刷したPDFの紙にメモをするのと全く同じ感覚でメモができます。

しかも、そのメモはこれまでご紹介してきたように、デジタルのメモなので使い勝手も良いです。

もちろん、マーカーやアンダーラインが文字の下に移動して見やすいというのも全く同じです。

PDFファイルを使って仕事をされる方の場合は、これだけを目的にiPadとGoodnotes5の組み合わせでデジタルノートデビューするのもアリです。

どのiPadを選べばいいのか?

ところでデジタルノートのための機器、タブレットとして何を選べばいいかですが、「GoodNotes5」というアプリを使うことが前提となると現時点での選択肢はiPad一択です。

問題は、iPadラインナップからどのモデルを選ぶかです。

私の結論としては、2021年9月24日に発売された第9世代の無印iPadです。

第9世代になって、私が持っている「第8世代」の弱点と言われていたストレージの少なさが解消されました。

ストレージ容量が、32GBから64GB の倍になりました。

もちろん、CPUなど他のパーツも第8世代からはグレードアップしています。

私は、第8世代の頃からストレージが少ない問題は、デジタルノートしてつかうなら大きな問題ではないと思っています。

ただ、そうは言っても32GBではやはり不安に思う人は多かったので、これで完全に弱点がなくなったと言えます。

価格は数千円高くなりましたが、元々コスパがいいので十分に許容範囲内でしょう。

手書きには第一世代のApplePencilが必要なのですが、これがちょっと高価で1万円です。

iPadとPencilで、合わせて5万円程度で買えます。

ところで、先ほども申したとおり、紙のノートの代替と考えた場合に「重さ」には問題があります。

そこで、軽量を重視する人には選択肢として、第9世代と同時に発表された「mini」があります。

miniは文字通り、携帯性が高く、女性に受けるかわいさ、オシャレさがあります。

そして、スペックは、画面サイズ以外は「Air」と同じかそれ以上というのが特徴です。

ただ、デジタルノートとしては、本当にメモにしか使えないかもしれません。

ブレストやPDFの編集するためには、画面が小さいですし、少なくとも私はこのサイズではそういった作業は無理です。

つまり、miniは私からするとメインがあった上での「セカンドマシン」という位置づけです。

ただ、この変は好みもあるので、Appleショップに行って実物を見るのもいいと思います。

「Air、Pro」については、デジタルノートとして使う場合の特徴として、第2世代ApplePencilが本体の横にピタッと付けられるのが素晴らしい点です。

また、一番の特徴は、描画がズレない「フルラミネーションディスプレイ」でことです。

フルラミネーションは、カバーガラスと液晶の間隔が密着しているので、ペンでポイントした箇所に表示されます。

「無印」の場合は、ガラスと液晶の間隔が空いているので若干ポイントした箇所と描画箇所がズレます。

この点が、手書きなら断然「フルラミネーションディスプレイ」と言われる所以です。

ただ、初めて使った場合はその差はわかりませんし、私は現時点でもほとんど問題を感じてません。

デジタルノートとして使うのが主目的で、アプリとしてGoodNotes5を使うのなら「フルラミネーションディスプレイ」は必要ありません。

ただし、最初からイラストを描くのがiPadを書く目的の1つになっている人の場合は、「フルラミネーションディスプレイ」の方がいいので、最初からAirやProから入った方がいいと思います。

以上、第9世代無印iPadとGoodnotes5アプリの組み合わせでの、デジタルノートの可能性についてお伝えしました。

もし周りに、iPadとGoodnotes5の組み合わせでデジタルノートを使っている人がいたら使わせてもらってみて下さい。

もちろん、AppleStoreに行くのもありです。

実際に使ってみると、「そうは言っても・・・」といった固定観念が消えるのではと思っています。