今回は、久々にマーケティングの話です。
地域密着ビジネスのマーケティングの話ですが、それ以外にも士業の方には効果があると言われているノウハウです。
常に上位表示されるGoogleビジネスプロフィール
生成AIの登場の影響で、最近では検索する人がめっきり減っているようです。
もちろん、この先も検索ニーズがなくなることはないでしょうが、調べものをする際に、もはや検索結果をいくつもサイトを見て回るなどという面倒なことをする人は激減するでしょう。
そんな調べ物への回答は、生成AIの得意技です。
検索として残るニーズの1つは、サービスを利用したい、仕事をお願いしたいと思っていて、業者を探している人の検索です。
一昔前で言うところの、NTTの電話帳「タウンページ」で調べるニーズです。
どんなに検索ニーズが減っても、この検索ニーズは残るはずです。
今後もほぼ確実に使い続けられるであろう検索ワードは、「サービス名+地域」です。
例えば、「美容室+渋谷」といった検索ワードです。
この地域名ありキーワードで検索した結果のページに表示される上部には、常に「お店やサービス」というタイトルの下に地図が表示されて、店舗が3つほど並ぶ”あの”表示があります。
これは、言うなれば”インターネット版のタウンページ”です。
そして、この検索ニーズは、いわゆる”今すぐ需要”です。
つまり、サービス提供側からすれば、是非ともここで自らの店舗を見つけて欲しいと思うわけです。
検索の世界には、SEOという上位表示を狙う施策がありますが、もう一つMEOという施策があります。
MEOというのは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略であり、GoogleマップやGoogle検索のローカル検索結果において、自社の店舗や事務所の情報を上位に表示させるための施策のことです。
このMEOを実施する上で、土台であり唯一の管理ツールとなるのが「Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)」です。
MEOとGoogleビジネスプロフィールの関係性は、WebサイトのSEOにおける「ホームページ」の関係と全く同じです。
つまり、Googleビジネスプロフィールを適切に「運用」すること自体が、そのままMEOという施策になります。
逆に、Googleビジネスプロフィールを正しく運用していないとMEOの成果(マップ上での上位表示や問い合わせの増加)を出すことは不可能です。
ここがポイントで、Googleビジネスプロフィールの運用をちゃんとする必要があるのです。
そして、あなたのお仕事が、地位密着ビジネスや士業であるなら、MEO、つまりGoogleビジネスプロフィールへの施策は非常にやる価値が高いです。
しかも、地道にマメに続ければ、ほぼ確実に結果が出ます。
なぜなら、ほとんどライバルはこの地道でマメな作業をやってきていないし、この先もやらないからです。
Googleビジネスプロフィールへの施策は、地域密着ビジネスの王道マーケティングだと思って間違いではありません。
自分のお店の評価を上げるためにやることは4つ
まず、MEOの2大王道施策は、「週1回の投稿」と「口コミの獲得」です。
週1回の投稿の内容は、「各地域の顧客が求めるお役立ち情報」です。
例えば、行政書士さんで、時期が春(4月〜5月)頃なら「新年度に始める副業、いくら稼いだら確定申告や法人化が必要?」、「5月病に負けない、個人事業主のモチベーション管理法」などになります。
梅雨・夏ごろなら、「実家の片付けで発覚、親の遺言書がないとどうなる?お盆休みに家族で話すべきこと」とかもいいかもしれません。
また、地域ネタとしては「〇〇市で使える、今年度の小規模事業者向けの補助金・助成金の最新動向(ざっくり解説)」とかなら興味を持ってもらえるのではないでしょうか?
不動産業であれば、梅雨(6月)なら「梅雨時の内覧はチャンス?雨の日だからこそチェックすべき中古一戸建ての雨漏り・湿気ポイント」などは好奇心をかき立てます。
年末・年始になれば、「実家の相続登記が義務化されました。放置するとどうなる?実例で解説」とかどうでしょうか?
そして、不動産業こそが地域ネタが相性がいいので「〇〇市周辺の今後の再開発ニュースと、それに伴う地価への影響を分かりやすく」とかもいいですね。
次に、王道2つに加えて是非やって欲しいのが以下のの2つです。
まず、「特別営業時間」のリアルタイム更新です。
Googleは「今まさに営業している、信頼できる店舗」を最優先でユーザーに提案したいのです。
ですから、「特別営業時間」としてのお盆、年末年始、祝日、あるいは臨時の休業日などが放置されているアカウントは評価を下げるようです。
次に、ちょっとハードル上がりますが、スマホ縦型「動画」の定期投稿です。
今はショート動画全盛ですが、Googleマップのアプリ内でも、写真だけでなく「ショート動画(30秒〜1分程度)」が高く評価されるそうです。
写真の代わりなので、事務所の外観や室内などを動画にするだけでもいいのです。
もちろん、代表による定期的な5秒のあいさつ動画などが投稿できればとても効果があると思います。
「口コミの獲得」は、なかなかハードルが高いですが、「週1回の投稿」は習慣化してしまえば今は生成AIもあるし誰にでも続けられます。
評価結果は順位だけではない
ところで、このような地味な施策をマメに続けても、結果が目に見えないとモチベーションが続かないと思います。
ただ、Googleでの地域名ありのキーワードで検索した結果ページに表示される「お店やサービス」中の順位に一喜一憂する必要はありません。
また、逆にここで上位に入ればすべてOKというわけでもないのです。
実は、この順位は「検索しているユーザーの現在地(位置情報)」や検索した時間帯によって変動するらしいのです。
つまり、あなたが自身が検索して見えている順位が上位であっても、実際には全く問い合わせが増えていないということが起こりえます。
そこで、順位以外の3つのコア指標と、その検証プロセスを解説します。
すべてGoogleビジネスプロフィールの管理画面(インサイトデータ)から確認できるデータです。
① 直接アクション数
これには3つの値あって、これらが最も重要な数字です。
それは、通話ボタンのタップ数、ルート検索数、ウェブサイトへのクリック数、です。
上述した4つの施策を始めてから定期的にこの値を調査して、これらの「アクションの合計数」が何%伸びたかを検証します。
週1回の「お役立ち投稿」などの地道な作業が効いていれば、プロフィールを見た人の離脱が減るため、アクション率(閲覧数に対するアクション数)が明確に向上します。
② 検索キーワード(クエリ)
これは、ユーザーが「どんな言葉で検索した時に、自社が表示されたか」のリストです。
ここでは、「弁護士」「不動産」といった一般名詞だけでなく、「行政書士 建設業許可」「税理士 相続税 相談」のような、あなたが狙っている専門分野(お役立ち投稿で発信しているテーマ)でのキーワードでの表示回数が増えているかをチェックします。
狙ったニッチキーワードの表示回数が増えていれば、Googleのが正しく関連性があると認識した証拠となるので、施策が成功していると言えます。
③ 「閲覧数(表示回数)」のプラットフォーム別内訳
これは、ユーザーが「Google検索(ウェブ)」から見つけたのか、「Googleマップ(アプリ)」から見つけたのかの内訳です。
近頃は、スマホのGoogleマップアプリで最初から検索するユーザーが増えているようです。
そのため「マップからの閲覧数」が増加傾向であれば、ローカルビジネスとしての認知が地域に定着し始めていると言えるようです。
まとめますと、順位などには一喜一憂せずに、①の直接アクション数の変化をモチベーションにして、4つの地道な作業をコツコツと続けていけばいいわけです。