「楽して稼ぎたい」と思うのは、本当に楽をするのが目的なのでしょうか?私は違うと思っていて、恐らく”仕事の内容”と”仕事にかかる時間”に対する不満の裏返しだと思っています。

✓仕事の内容の問題

仕事の内容については、よく「本当にやりたいことをやっていないから」という話があると思います。

確かに、本当にやりたいことをやっていれば不満は少ないはずです。

ただ、本当にやりたいことを見つけるのは思いの外大変で、それがそのまま仕事になることは更に難しくなります。

また、比較的好きなことをやっていても、現実には「楽して稼ぎたい」という考えは出てきます。

このようになる理由は、その仕事でやりがいを感じられない場合がほとんどだと思います。

実は、人がやりがいを感じるのは、自分のやったことが他人の役にたっていること実感したときです。

これは、社会性な動物である人間の本質的な欲求なのです。

仕事は、趣味とは違うので、このやりがいがないと本当の喜びが感じられないわけです。

逆に言えば、仕事の内容が嫌いでも、あるいは、仕事に時間を取られすぎていても、その仕事の結果が、他人の役に立っていることが実感できれば、そんなに嫌ではないはずなのです。

ただ、残念なことに、会社で従業員として仕事をしていると、こういった実感は感じにくい構造になっています。

それは、分業制が確立しているため、エンドユーザーの顔が全く見えない人が大半だからです。

エンドユーザーと接する最前線の営業マンの場合は、顔が見えますので比較的実感できます。

ただ、商品・サービスのクリエイティブ面に関わっていないため、人の役に立っていることを実感できるかといえば微妙です。

そして、その会社の規模が大きくなればなるほど、組織の歯車化する傾向が強くなるためエンドユーザーからはさらに遠ざかります。

✓時間の問題

仕事上の時間問題は大きく2つあると思います。

1つは、仕事に時間が取られる過ぎるのが苦痛、ということ。

もう1つは、作業を急かされるのが苦痛ということではないでしょうか?

もし、仕事に取られる時間をコントロールできれば状況は変わると思います。

いわゆる好きなことをする時間が、余裕を持って確保できればということです。

もっとのんびりする時間や趣味や仲間や家族と過ごす時間が増えれば楽しくなるに決まっています。

逆に言えば、今の日本の働き方は、従業員の時間の価値をないがしろにしているとも言えます。

未だに、仕事の内容や成果をメインの判断基準とはせず、何時間働いたか、何時まで残っているかなどで判断する傾向が残っている会社も少なくないはずです。

私は、サラリーマンをやめて15年ぐらい経っていますが、当時はほとんどの職場がまだそういった感覚に支配されていました。

私は、当時から、マイナス評価されたり、最悪クビになったりすることを恐れていなかったので平気で早く帰宅していました(笑)

もちろん、従業員側にも問題はあると思います。

時間の使い方が下手で、作業効率が低い人が多いのも事実です。

ただ、やはり本当の原因は、上の人間で自分の職場の業務を短時間で切り上げて帰るという発想を持っている人が圧倒的に少ないことの方だと思います。

このような状況が普通の世の中では、個人の時間は限界まで浪費されるとも言えると思います。

もう一つの、作業を急かされるの方は、単位時間当たりの生産性を求められるということです。

これは、会社である限りは当たり前という考えもあります。

ただ、これも現実には、時間的・価格的に無茶な仕事の受け方をしていることが原因のほとんどです。

また、管理側の能力の低さのしわ寄せが原因になっているケースも多いです。

また、どちらかというと、給料の高い企業の方が時間当たりの生産性を求められるケースが多いと思います。

だから、給料が高いとも言えます。

実は、私はプレッシャーに弱いのですが、特に時間を急かされると本当にダメなタイプで、これをやられると嫌だった記憶があります。

大袈裟でなく生きている心地がしなかったものです。

では、自分で仕事を取って稼ぐ、つまり自営であれば余裕を持って自分のペースで仕事をできるのでしょうか?

実は、現実はそこまで甘くなくて、自営で仕事をしていても、お客様は急いでいる人がほとんどなので仕上がりは急かされます。

ただ、自営ですと、自分の覚悟次第で納期はある程度コントロールできるのでストレスはかなり減らせます。

覚悟というのは、納期で折り合わなければお金に振り回されずに仕事を断るということです。

逆に、自分ほ責任で納期を決めれば、時間に対するストレスはほとんどありません。

逆に、従業員の場合は、会社や上司など、他人に納期を決められことになるので、自分ではコントロールできないことになってストレスに感じるわけです。

✓起業の最大のメリット

こういった問題を解決するには、やはり経営者になるしかありません。

経営というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、小さな副業からでも十分です。

起業の最大のメリットは、いろいろありますが、私が一番だと思っていることはエンドユーザー様と近いことです。

自分のやった仕事の結果、エンドユーザー様がどれぐらい喜んでくださるかを目の当たりにできます。

つまり、仕事にやりがいを感じられるということなのです。

他人の役に立っていることをもろに実感できるわけです。

逆に、残酷に聞こえるかも知れませんが、会社にいる限りは非常に難しいです。

そして、繰り返しになりますが、やりがいさえ感じられれば、稼ぎが少なくても、時間的な余裕がなくても思っている以上に不満は感じません。

もちろん、たくさん稼いで、時間に余裕を持って仕事をすることを目指して欲しいですが、そのプロセスも十分に楽しめます。