AI技術が具現化されてさまざまなサービスが登場し、自動で絵を描いてくれたり、文章を作ってくれたり、音楽を作ってくれたり、あるいは質問に答えてくれるサービスが登場しています。これのら技術に仕事を奪われるというネガティブ発想は必要なくどうやったら味方にできるか、つまり利用できるかを考えるべきと思います。

海外では、AI技術が具現化されて多くのサービスが商用化されています。
 
絵を描いてくれるサービス、文章を作ってくれるサービス、音楽を作ってくれるサービス、SEOの内部対策をしてくれるサービス、そしてどんな質問にも答えてくれるサービスなどです。
 
ただ、日本語には未対応のサービスがほとんどです。
 
もちろん、日本語への対応は時間の問題だと思われますので、早ければ半年ぐらい、遅くても1,2年でほとんどのサービスが日本語対応してくるはずです。
 
また、無料プランがあるるサービスがほとんどですので、今のうちに触れておくと日本語対応した際にスムーズに利用開始できるのではないでしょうか?
 
 

✓ビジネスにどう活かせるか?

 
例えば、絵を描いてくれるサービスには「Stable Diffusion」というのがあります。
 
ご存じの方も多いでしょうし、実際に使った方もいらっしゃるでしょう。
 
このサービスは、描いて欲しい絵を文章で表現して入力すると絵を描いてくれます。
 
よく言われるのが、こういったツールが更に発展するとイラストレーターの仕事が奪われるという悲観的な話です。
 
もちろん、部分的には奪われるでしょうが、本質的にはそんなことはないはずです。
 
では、イラストレーターは、この商売敵とも言えるサービスをどの様に使えるか考えて見たいと思います。
 
例えば、ラフ案の選定に使えるはずです。
 
ラフ案が決まれば、クライアントのイメージが明確になるのでその後の仕事がスムーズになるはずです。
 
逆に言えば、いくらクライアントと事前に綿密な打ち合わせをしたところで、イラストの実物が上がってこないとクライアントは自分のイメージがわからりません。
 
現状は、このラフ案もイラストレーターが手書きで作っているわけですから非常にコストがかかっていることになります。
 
このラフ案の部分をAIに任せてしまえばトータルのコストが大幅に抑えられるということです。
 
イラストレーターは従来よりも安い料金で仕事を受けられる上にストレスまで減るということです。
 
そう考えれば、AIは敵ではなく見方です。
 
AI技術のおかげで、イラストレーターもクライアントもWin-Winです。
 
 
ところで、もちろん、依頼側がITに長けている人なら、自ら「Stable Diffusion」を使って絵を描かせることもあると思います。
 
その場合は、イラストレーターには仕事が来なくなります。
 
ただ、現実にはそんなことができる人はごく一部の人です。
 
後述するエピソードでもお伝えしますが、どんなに技術が発展してもそれを使わない、使えない人は残ります。
 
 
同様に、音楽を作ってくれるサービスも同じような使い方が考えられます。
 
音楽では、試作はラフ案とは言わないかも知れませんが、クライアント様にご希望の音楽のイメージを確認してもらうためにAIに作曲をさせられます。
 
現状では、クライアントももいきなり作曲してもらった音楽が出来上がってしまうと、それが自分のイメージと違ってもなかなか断りにくいはずです。
 
でも「AIで作ったラフ案ですのでお気になさらず」という話なら遠慮なくイメージと異なる曲はボツにできます。
 
作曲家とクライアントの関係もWin-Winになりそうです。
 
 
ただ、こちらのツールによって仕事を奪われる業界がありそうです。
 
それは、フリー音楽のサイトです。
 
私も使わせてもらっていますが、YouTube動画のBGMなどの使う音楽を無料で公開してくれているサイトがあります。
 
便利なのですが、こういったサイトの音楽には少し問題があるケースがあって、使い方を少し間違うと後々著作権の問題が発生して一気に面倒くさいことになります。
 
例えば、急に使えなくなったり、あるいは有料になったりするのです。
 
そうなると、すでに公開している動画に影響がでるので、最悪は削除したりする必要も出て来ます。
 
仮に、その動画が再生数を稼いでいたら目も当てられない状況になります。
 
そう言った意味では、自らを守る意味でもYouTube動画などのBGMとして使うには、AI作曲ツールは便利なはずです。
 
基本的に、AI作曲ツールはオリジナルで著作権完全フリーの音楽を作ってくれるからです。
 
 

✓ブログを書いてくれるAI

 
ブログを書いてくれるAIまで登場しました。
 
SEOで仕事をしてきた私として一番気になるのは、今後のSEOはどうなるのでしょうということです。
 
普通に人が手書きでブログを書くとなると、どんなに早くても2,3時間はかかります。
 
これがワンクリックで作れるとなると、これまでのSEOの常識は根底からひっくり返ります。
 
当然、SEOされる側のGoogleさんの方も対策を講じてくるはずです。
 
恐らく、SEOの環境は大激変を迎えることになりそうです。
 
それまでには、まだしばらく時間がかかるかもしれませんが、それでも猶予は2,3年でしょうが・・・
 
 
文章を作ってくれるAIとしては日本語対応のもので「catcy」というサービスがあります。
 
フリープランもありますので、是非試してみてください。
 
私も試しに使ってみましたが、かなりまともな文章を作ってくれます。
 
ただ、現時点では、文章の完成までにかなり質問に答える必要があって、使い方が面倒な感じがしました。
 
私が作った限りにおいては、出来上がってくる文章も文字数が少ないケースが多くてブログ記事としては短過ぎて使えそうにありませんでした。
 
もちろん、途中の質問にもっとしっかり答えればもっと長くてよい文章になるのかもしれませんが、そこまでは私としては未検証です。
 
気になる方は試してみて下さい。
 
いずれにしても「catcy」については、スクラッチから文章を作るよりは圧倒的に早く作れるのでしょうが、丸投げという感じでは作ってくれません。
 
一方で、海外の他の文章作成ツールに至っては、この丸投げが可能なものがあります。
 
タイトルを入れるだけで文章を作ってくれる、しかも5000文字を超えるような記事を作ってくれるのです。
 
英語ができて、英語圏で商売ができる人ならすぐに参入可能です。
 
そして、そのツールが日本語対応になれば、日本も一気に状況が変わるかも知れません。
 
 

✓一番恐れているのはGoogleでは

 
「ggrks」というスラングがあるぐらい、わからないことがあってもGoogle先生に聞かない人が多いです。
 
つまり、「そんなこと人に聞いている暇があったら、ググって調べろカス」ということです。
 
今は、YouTubeまであるので、この2つのサービスがあれば普段の生活で分からないことがあっても困ることはほとんどなくなった気がしています。
 
それでも、使わない人がいまだに多くて、いわゆる人に聞いたり、あるいは聞いてはいけない人に聞いて無駄なお金を使っている人が多いのです。
 
例えるなら、量販店に行くよりAmazonで買った方が安いのに、わざわざ量販店に行ってAmazonより高い商品を購入して、おまけにいろいろオプションとか保険まで契約させられて帰っている人のことです。
 
そして、この先、どんなに優れたAIツールが登場しても、こういった「ggrks」と言われる人たちは残ります。
 
つまり、AIがどんなすごくなって環境が変わっても、「ggrks」相手の仕事は残りますので、すべての仕事をAIに取られることはないのです。
 
「ggrks」さんには失礼な言い方で恐縮ですが、これが事実なので仕方ありません。
 
そして、Googleを超えたサービスと私が感じた、Googleさんが一番恐れているのではと思っているサービスとして「ChatGPT」というのが登場しました。
 
あくまで私がそう感じているだけかも知れませんが・・・
 
このツールは、会話形式で質問をすると答えてくれるというサービスです。
 
しかも、どんな質問でもOKです。
 
画期的なのは、Googleのようにキーワードの組み合わせで質問し、表示された中から適切な答えを探すという手順がいりません。
 
もちろん、質問文が適切である必要はありますが、文章で聞いた質問に、それはそれは丁寧に答えてくれるのです。
 
使ってもらえばわかりますが感動します。そして、ビビります。
 
さらに、このツールの実力は、米国司法試験(BAR)で70点を取った、つまり合格ということらしいのです。
 
これが本当ならその実力はすでに相当なものということです。
 
今のGoogleを使っても、司法試験の問題を解くのは、恐らくそこそこ法律が分かっていないと無理なはずです。
 
なぜなら、素人ですと、検索するワードすら思いつかないだろうからです。
 
もちろん、人によっては時間をかけてコツコツやれば出来るとは思いますが、大半の人にはこの作業は無理ゲーと思われます。
 
そして、その高い壁であったものをあっさりとクリアしてしまったのが「ChatGPT」らしいです。
 
これまで、ggrksな人たちは、検索ワードを思いつけないというジレンマを抱えていたはずです。
 
それが、普通の会話文で質問できるようになるわけですから状況は一気に変わるわけです。
 
これは、弁護士はもちろんですが、いわゆる専門家に対する質問がタダでできる時代に”すでに”なっているということです。
 
ちなみに、「ChatGPT」は日本語でも質問できます。(もちろん、答えも日本語です。)
 
もちろん、ここでもAIを自分の仕事を奪う敵と見なすのは思考停止のネガティブ思考です。
 
工夫次第で、確実に味方に、そして友だちにできるはずです。