こんにちは、藤田です。
今回もメルマガをお届けします。
パソコンが苦手な人の特徴
よく私は「元SEなので」というお話しをしますが、そもそもSEとはどういう仕事かご存じでしょうか?
何かITに詳しい人とか、パソコンに詳しい人と思っている人も多いようですが、実はまったく違います。
システムエンジニアというのは、クライアントの業務に精通して、その業務をシステム化する技術者のことが本来の意味です。
クライアントへのヒアリングを通じて要求を分析し、要件定義や基本設計などの上流工程を担当し、最適なシステム仕様を決定してプログラマーに指示を出す役割を担う仕事をしている人たちのことを指します。
大手のSIerと呼ばれる企業では、本当に上流工程だけをやっている人も多くいて、プログラミングは全く知らない人もいます。
ちなみに、私は、これまでやってきた業務経験が上流工程から下流工程まで多岐に渡っているため、自分で言うのも何ですが一気通貫ですべてできる非常に珍しい人です。
周りでシステム関係の仕事をしている方がいる方なら、その方に聞いてもらうとわかりますが、こういう全部できる人はあまりいないのです。
だからと言って、現役時代の私の技術者としての市場価値が高かったというと、そうもでなくて、結構中途半端な価値しかなかったような気がしています。
ところが、生成AIによってプログラミングの負担が下がった時代なって、一気通貫ですべて出来る私は、この歳になって人生が変わってしまうことになりました。
なぜなら、上から下まで全部できる能力があるのですから、生成AIの力を借りることで、一人で楽々とシステムが構築できてしまうのです。
話が相当逸れましたが、何が言いたいかと言うと、私は仕事柄パソコンに詳しい人ではないですよ、ということが言いたいのです。
仕事はシステムエンジニアですが、イコールパソコンに詳しい人ではないということです。
ところが、昔からパソコンとかスマホに詳しい人ということになっていて、事実詳しいのですが、それは個人的に好きだからというのが理由です。
というわけで、昔から頻繁にパソコンのことを質問されますし、スマホのことまで聞かれますし、この歳になっても私よりも全然若い人からもヘルプを要請されます。
そして、ようやく今日のテーマですが、こういった経験から私には昔から確信めいたものがあります。
それは、パソコンやスマホに弱い人の特徴として文字入力が苦手というのがあるということなのです。
文字入力が苦手、つまり文字入力がストレスなので嫌いという感じでしょう。
ストレスである理由は、キーの位置がわからないので入力が遅くてイライラするなどいろいろあると思います。
いずれにしても、文字入力にストレスを感じることが、持論としてパソコンやスマホが苦手な人の特徴の1つだということです。
ところで、チャット型・対話型の生成AIの代表として、ChatGPTがあります。
対話型AIとしては、それ以外には、GoogleのGemini、Claud、Perplexityなどがありますが、これらすべて対話型なので文字入力が必要です。
生成AIはすごいものなのですが、こんなすごいものなのに日本人で日常的に使っている人の割合は、おおよそ10〜20%程度だそうです。
使っていない人が大半である理由は、先ほどの理由と同じだと思います。
文字入力がストレスで嫌いだからです。
逆に考えれば、文字入力のストレスでなくなって、自由自在に対話型生成AIを日常から使う人になれば上位20%に入れます。
ChatGPTとの壁打ちを覚えることの威力
ChatGPTの使い方に関する記事を読んだことがある人なら「壁打ち」というワードを聞いたことがある人も多いかと思います。
これは、テニスの壁打ちのように、AIを相手に自分の考えやアイデアをぶつけ、その反応から新たな視点や発想を得ることを目指すことです。
対話型AIは壁打ちパートナーとして最適なのですが、壁打ちをするためにはストレスなく文字入力ができる能力が必要です。
文字入力がストレスで面倒くさいと思っているようでは、壁打ちで新たな発想を得る前に力尽きてしまいます。
つまり、壁打ちは、ストレスを感じて文字入力をしている人には到底できない芸当な訳です。
そういう意味では、条件反射で文字入力ができるブラインドタッチができる人は強いわけです。
もちろん、スマホのフリック入力を条件反射でできる人もいると思うので、そういう人も同様に強いと思います。
こういった方々は、対話型AIとの壁打ちをすることで大きなメリットを享受できます。
壁打ちで得られる大きな利点のひとつとしては、自分の思考を整理、深掘りすることができるというのがあります。
つまり、何か作業をやる前に、今の自分の知識の範囲内、思考の範囲内だけで取り組むことなく、客観的な視点を考慮に入れてから取り組めるのです。
また、作業の方針を考え直すことで、無駄な作業をなくしたり効率を上げられるのはもちろん、新たな手法を知ることもできます。
特に、1人で仕事をしている人の場合には強力なパートナーになってくれるのです。
組織の中で仕事をしている人でも、作業は基本的に一人でやることが多いでしょうから壁打ちのメリットを大いに享受できると思います。
私の場合は、メルマガを書くときにも、壁打ちをしてテーマを深掘りしているのですが、毎回の様に自分の発想が古くなっていることに気づかされます。
これまでも、自分の知識や発想だけで書いてしまっていたら、思いっきり時代錯誤な情報を発信することのなってことが多々ありました。
ちなみに今回のメルマガも当初に発想した内容とは全然違うアウトプットになりました。
文字入力方法の多様化
文字入力の方法は、一昔前ならブラインドタッチ一択でした。
ちなみに、ブラインドタッチの修得にはどれぐらいかかるのかについて、私の経験とその後の体感からお伝えします。
キーボードを見ないで打てるようになるだけなら、1日5,6時間練習すれば、早い人なら2,3日、遅くとも5日もあれば可能です。
1日6時間とか聞いて引いた人もいるかもしれませんが、この短期間で一生ものの能力が手に入るならやらない手はないでしょう。
そして、キーボードの位置を覚えた後は、毎日のように打ち続けると自然と早くなっていきます。
逆に言えば、やればやるほど早くなるのですから、毎日のように文章を打ち続ける習慣を作らないともったいないです。
ところが、時代が変わってしまったので、もうブラインドタッチなどいらないかもしれません。
たとえば、スマホのフリック入力です。
以前、スマホのフリック入力の方が、キーボードを使ったブラインドタッチより早いという話を聞いたときは信じられませんでした。
ところが、どうやらそれは本当のようなのです。
私は、私自身がフリック入力を早くできないのでわからないのですが、どうやら両手を使ってのブラインドタッチに近い打ち方と、予測変換の合わせ技でキーボード入力を超える高速入力ができるようなのです。
ちなみに、パソコンへの文字入力のデバイスとして、スマホのフリック入力が使えるそうです。
そういう意味では、今から覚えるべきなのは、スマホでの両手を使ったフリック入力かもしれませんね。
加えて、音声入力も十分に実用的です。
こちらは私もスマホを使っている場合は頻繁に使いますし、文字変換の精度も高いです。
事実、ほぼ音声認識だけで原稿を書いている作家さんもいらっしゃるぐらいです。
ただ、音声入力は、自宅以外での作業では使えない状況が多いのでメインの文字入力方法としては少し微妙ですね。
要するに、人前や公衆の場では声を出しての音声入力はやりにくいということです。
私に関してですが、音声入力の精度が高いのでキーボード入力の頻度が減るかと思いましたが、実際にはそんなことはありませんでした。
スマホを使っている場合はフリック入力が減って音声入力が増えましたが、キーボードがあるパソコンの場合はやはりブラインドタッチの方がストレスがありません。
今、文字入力がストレスでChatGPTなどの利用頻度が低い人は、これらの方法の中から自分にとってストレスを感じない方法を選んでマスターするといいと思います。
対話型生成AIをストレスなく使うために、文字入力方法をマスターするのです。
今からずっとChatGPTなどを使い続けることで、大多数の使わない人たちと圧倒的な差をつけられるのですからやらない手はないでしょう。
ちなみに、自分がそうだから勧めるわけじゃないですが、私はブラインドタッチがスキルとしていちばん価値が高いと思っています。