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巨人の脇谷選手と東京電力との共通点

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こんばんは、藤田@直観コンサルタントです。

プロ野球の阪神対巨人の第3試合で、脇谷選手が打席に立つと同時に球場は異
様な雰囲気になったそうです。

私はテレビでしか見ていなかったのですが、アナウンサーの言動からもその異
様さは明白でした。

タイガースファンからのものすごいブーイング、ヤジが脇谷選手に浴びせられた
のです。

試合開始直後とはいえ、4万人近い観衆の大半からのブーイングとヤジですか
ら脇谷選手は”恐怖”を感じたに違いないでしょう。

その理由の発端は、前日の第2試合の審判の誤審、いわゆるミスジャッジでした。

前日の第2試合の中でセカンドを守る脇谷選手の後方に高いフライが上がりま
した。

内野と外野の間に落ちるその難しいフライになんとか追いついた脇谷選手は、
一度グラブには収めますが落球してしまいます。

ただ、地面に落ちたのは一瞬で、すぐに拾いあげてキャッチしたような体勢を
とりました。

こういった”ごまかし”は、野球に限らずスポーツの世界ではよくある光景で
す。

事実上、この手の”ごまかし”は許されている行為です。

問題は、このプレイに対するジャッジです。

審判は、死角になってそのプレーが見えなかったようです。

つまり、落球していたのが見えなかったのに限らず、自らの判断でアウトを宣
告しました。

これは、審判団のフォーメーションの問題もあって彼らに言わせると仕方のな
いことだったようです。

ただ、試合を進める責任者としては、アウトかセーフかを宣告しないと試合進
行が止まってしまうため仕方ありません。

もちろん、”もっとよい審判の方法がなかったのか?”などという議論をする
のはいいと思いますし、あってしかりでしょう。

一方で、ミスジャッジをされた方は、チームもファンもそのまま”仕方ない”
で冷静にやり過ごすことはとても難しいでしょう。

また、その日の試合では、その後の流れを考えると、そのフライがアウトにな
るかセーフになるかは、非常に大きな意味を持っていました。

セーフになると、阪神に追加点が入ってリードが広がり、流れは完全に阪神だ
ったでしょう。

ところが、アウトになってしまったので、最小得点差でチェンジになったので
す。

結果的にも、このプレーは試合の流れを完全に変えてしまって、巨人は残りの
イニングで逆転に成功して阪神はその試合で敗れたのです。

ただ、スポーツいうのは審判の判断が”絶対”であるため、仮にミスジャッジ
があったとしても仕方がありません。

これは、ルールのあるスポーツでは仕方のないことです。

それでも、阪神ファンからすれば、待ちに待ったプロ野球が開幕して最大のラ
イバルである巨人との初の三連戦だったわけです。

その中で、このミスジャッジによるくやしい敗戦ですから怒りのやり場が欲し
かったはずです。

そして、結果として怒りの矛先になったのが落球をした脇谷選手だったのです。

でも、よく考えてみるとおかしくないでしゅおか?

怒りの矛先は、脇谷選手でよかったのでしょうか?

彼は確かに落球をごまかしました。

落球後にすっと振り返って、審判に「いえ、私は落球したのでセーフのはずで
す。ジャッジを改めてください。」とは言いませんでした。

だから、脇谷選手は、ヤジやブーイングを受けたのでしょうか?

冷静になれば、これがおかしいことは誰にでも分かります。

繰り返しになりますが、スポーツでは審判のジャッジが絶対ですから、セルフ
ジャッジはプレーが連続していている場合はもちろん、止まっている場合であ
ってもしてはいけないのです。

つまり、”あえて”怒りの矛先になる人物がいるとするならば、それはミスジ
ャッジをした審判だったはずです。

阪神ファンの人達の全てが、脇谷選手にヤジ、ブーイングを浴びせてはいませ
んが、大半の阪神ファンがその行為を行いました。

ただ、この大半の阪神ファンの方々は、社会常識から大きく逸脱した非常識な
人達の集団でしょうか?

阪神ファンのマナーは悪いですが、それでも恐らく違います。

ただ単に、感情のコントロールが出来ずに、怒りのガスが溜まってしまってど
うしようもなく、ガス抜きの場所とタイミングを欲していただけなのです。

そして、その場所とタイミングがたまたま、第3戦の脇谷選手の初打席になっ
てしまっただけの話です。

脇谷選手にはなんとも気の毒な話でした。

ところで、東日本中を放射性物質まみれにしてしまった福島原発事故事故の責
任問題には、この問題と同じような構造が隠れています。

原発事故の周りにはいろいろな問題があり、また内情がはるかに複雑なため、
単純な比較は誤解を招く可能性があり危険かもしれません。

それでも、この2つの問題は、おまかな構造はほぼ同じだと私は思います。

国民のガス抜きの対象となっているのは東京電力です。

ただ、東京電力に言わせれば恐らくこうでしょう。

「私たちは、国の原子力政策の方針に従って、原子力発電を続けてきただけで
ある。」

原子力発電という国策をスポーツの試合に例えるのであれば、東京電力はあく
までもプレーヤーです。

そして、ルール通りにプレーが行われているかをジャッジしてきたのが国です。

具体的には、経済産業省の原子力安全・保安院という機関です。

今回の原発事故は、このルールにたくさんの欠陥があったことと、その欠陥だ
らけのルールの解釈を甘くして正しいジャッジを行わなかったことが原因です。

政府とマスメディアは、タッグになって原発事故を想定外の大地震と津波のせ
いにしようとしているが騙されてはいけません。

津波は天災ですが、原発事故は明らかに人災です。

もちろん、東京電力にもプレイヤーとしての大問題があります。

原発事故発生から、国への報告義務を遅らせたり、怠っていることはほぼ明白
です。

つまり、プレー中にごまかしをやっている訳ですが、スポーツではないので許
されません。

そういう意味では、東京電力は非難されても当然なのですが、東京電力にあま
りにも偏り過ぎなのです。

もちろん、私もその一人でした。

本当に非難されるべき方々は、原子力安全・保安院です。

スポーツの審判の方々は、それほど非難されるべき存在ではありませんが、原
子力安全・保安院の場合は全く事情が違います。

ジャッジする原子力安全・保安院は、ルールの内容に欠陥があればそれを改め
る必要がありましたが行っていませんでした。

また、正しいジャッジを行わなかった、つまりミスジャッジをしたのに正しま
せんでした。

スポーツではないので、ルールの改正も、ミスジャッジによる判断ミスの取り
消しも国民の生命に甚大な被害を与えます。

ミスに気づいた時点で、速やかに改める必要があります。

でも、国は”自分たちは絶対にミスをしない”というとても不思議な信念をお
持ちのようです。

そして、”絶対に謝らない”というポリシーがあるようです。

スポーツの場合はその試合においては、審判が絶対ミスをしない、ミスと気づ
いても取り消しをしないのは、競技の進行上仕方がないことです。

ただ、現実社会で同じような運用方法を取られては、国民としては生命がいく
らあっても足りません。

でも、これが中央官庁のお役人の人間離れした基本的な考え方になっているの
で始末が悪いのです。

以前からいろいろな方の役人叩きの話を聞いてきましたが、今回ぐらい”この
役人気質”の問題点について腑に落ちたことはありませんでした。

国民の生命よりも、自分たちの立場の維持のほうが優先度が高いのです。

間違ったことをしたら、そのことを謝ってミスを改める。

子供の頃に、誰でも親や社会から教わっている常識のはずです。

また、潔く自らのミスを認めて改めるというのは、日本人の世界に誇れる国民
気質だと私は思います。

なぜ、そんな大切な事が、国を動かす政府で行われないのでしょうか?

残念で仕方ありません。

今日は、長くてネガティブな話だったのに最後まで読んでくださってありがと
うございます。

次回は、明るいネタで行きますね。




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